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「Nゲージを始めてみたいけど、何から揃えればいいかわからない…」そんな悩みを持つあなたに、Nゲージの世界への第一歩として最適な「スターターセット」をおすすめします。この記事では、Nゲージの魅力から、初心者の方がスターターセットを選ぶ際の重要ポイント、そして具体的なおすすめ製品まで、わかりやすく徹底解説します。さあ、あなたもNゲージの奥深い世界へ旅立ちましょう!
Nゲージとは?その魅力とスターターセットの役割
Nゲージは、レールの間隔が9mmであることから「Nine」の頭文字をとって名付けられた鉄道模型の規格です。日本では最もポピュラーな鉄道模型で、車両や関連パーツが豊富に揃っているのが特徴です。
Nゲージの魅力とは?
- 省スペースで楽しめる: 比較的コンパクトなサイズなので、日本の住宅事情にもマッチしやすく、限られたスペースでも本格的なレイアウトを展開できます。
- 豊富な車両ラインナップ: 新幹線から在来線、通勤電車、SL、貨物列車まで、実在する様々な車両がモデル化されており、自分の好きな車両をコレクションする楽しみがあります。
- リアルなジオラマ製作: 駅や建物、風景といったストラクチャー(情景部品)も充実しており、自分だけの鉄道風景を創造する喜びは格別です。
- 手軽に始められる: スターターセットを選べば、必要なものが一通り揃うため、初心者でもすぐにNゲージの世界を体験できます。
スターターセットは初心者の強い味方!
スターターセットには、Nゲージを始めるために最低限必要な「車両」「レール」「コントローラー」がオールインワンで含まれています。
これらを個別に揃えるよりも割安になっていることが多く、組み合わせの相性を考える手間も省けるため、知識がない初心者の方でも安心してNゲージをスタートできます。まさに「Nゲージ入門のパスポート」と言えるでしょう。
Nゲージの始め方については、以下の記事で入門者向けに詳しく解説していますので、参考にしてください。
Nゲージスターターセットを選ぶ際の重要ポイント
数あるスターターセットの中から、自分にぴったりのものを選ぶためには、いくつかのポイントを押さえておくことが大切です。
メーカーで選ぶ (KATO vs TOMIX)
Nゲージの主要メーカーは「KATO(カトー)」と「TOMIX(トミックス)」の2社です。どちらも高品質な製品を供給しており、それぞれに特徴があります。
- KATO (株式会社カトー / 関水金属)
- 特徴:
- ユニトラック: 丈夫で接続が簡単な一体型道床(バラストと枕木が一体化した土台)のレールシステム「ユニトラック」が特徴です。初心者でも扱いやすく、確実な通電と安定した走行が魅力です。
- 車両の再現性: 精密なディテールと美しい塗装に定評があり、実車の雰囲気をよく捉えています。
- 入手性: 全国のおもちゃ屋や模型店、家電量販店などで広く取り扱われています。
- 特徴:
初めてNゲージに触れる方、レールの組み立てやメンテナンスの手間を減らしたい。

- TOMIX (株式会社トミーテック)
- 特徴:
- ファイントラック: リアルな外観と豊富なバリエーションを持つレールシステム「ファイントラック」が特徴です。ポイント(分岐器)の種類も多く、より複雑で自由なレイアウト展開が可能です。
- 車両の多様性: JR各社の車両はもちろん、私鉄やローカル線、キャラクターものの車両まで、幅広いラインナップを誇ります。
- システム展開: TCS(トミックス・コントロール・システム)など、信号機や踏切と連動した自動運転システムも充実しています。
- 特徴:
よりリアルな鉄道風景を追求したい方、将来的に高度なレイアウトやシステム制御に挑戦したい。

付属する車両で選ぶ
スターターセットには、顔となる車両が付属しています。自分の好きな車両、思い入れのある車両が含まれているセットを選ぶのが、長く楽しむための秘訣です。
- 人気の新幹線:
- E5系はやぶさ、N700Sのぞみ、E7系かがやき、923形ドクターイエローなど、日本を代表する新幹線は子供から大人まで大人気です。スタイリッシュなフォルムは走らせるだけでも魅力的です。
新幹線は編成が長いものが多いため、スターターセットには3~4両程度の基本編成が含まれていることが一般的です。後から増結セットでフル編成にすることも可能です。

- 身近な通勤・近郊電車:
- E235系山手線、E233系京浜東北線など、毎日利用するような馴染み深い車両も人気があります。普段見ている風景を模型で再現するのも楽しいでしょう。
都市部の通勤電車は種類が豊富で、地域によって様々な車両が製品化されています。自分の地元の車両を探してみるのも一興です

- 憧れの特急列車・SL:
- 現在は運行されていない「トワイライトエクスプレス」のような往年のブルートレインや、D51形蒸気機関車など、昔の列車にはロマンがあります。
SLのスターターセットには旧型の客車も含まれており、ノスタルジックな雰囲気を楽しめます。
レールセットの内容で選ぶ
スターターセットに含まれるレールは、基本的な小判型(オーバル)のエンドレスレールが一般的です。
- 基本的なオーバルコース:
- ほとんどのセットが、車両を周回させて遊ぶためのシンプルな円形(または楕円形)のレールプランです。

まずはこの基本コースで車両を走らせる楽しさを体験しましょう。カーブ半径によって、走行できる車両に制限が出る場合があるので、特に大型車両を走らせたい場合は注意が必要です。
- 待避線付きや高架タイプも:
- 一部のセットには、列車をすれ違わせたり追い越したりできる待避線(ポイントレールと直線レールで構成)が含まれているものや、高架線路になっているものもあります。

最初から少し凝ったレイアウトで遊びたい方には、こういった拡張性のあるセットがおすすめです。ただし、価格は少し高めになる傾向があります。
コントローラーの性能で選ぶ
コントローラーは車両に電気を供給し、速度をコントロールするための重要な装置です。
- KATO製コントローラー:
- KATOのスターターセットには基本となる「パワーパックスタンダードSX」が付属しています。シンプルで直感的な操作が可能です。
出力も安定しており、初心者でも安心して使用できます。側面にはポイントスイッチなどを接続する端子も備えています。

- TOMIX製コントローラー:
- TOMIXのベーシックセットには「N-600」が付属しており、TOMIXの最もスタンダードなコントローラーです。TOMIXからは、「N-DU101-CL」といった常点灯機能付きのコントローラーも販売されています。常点灯機能とは、停車中でもヘッドライト・テールライトを点灯させるもので、よりリアルな情景を楽しめるため、将来的にコントローラーを置き換えることもできます。
TOMIXのコントローラーは、TCS(トミックス・コントロール・システム)対応の製品が多く、将来的に信号機や踏切などの自動制御システムを導入したい場合に有利です。
将来の拡張性で選ぶ
スターターセットはあくまで入門用です。将来的にレールを買い足してレイアウトを大きくしたり、車両を増やしたりすることを考慮しましょう。
- KATOのユニトラック:
- 接続が簡単で、線路の種類も豊富なので、初心者でも容易にレイアウトを発展させられます。複線化や立体交差なども比較的簡単に実現できます。
- TOMIXのファイントラック:
- ポイントレールの種類が非常に多く、複雑な駅構内やヤードなども再現しやすいです。より自由度の高いレイアウト設計が可能です。
予算で選ぶ
スターターセットの価格帯は、おおむね1万円台後半から2万円程度が主流です。一般的に、人気の新幹線車両やギミックの多いコントローラーが付属するセットは高価になる傾向があります。
最初は基本的なセットから始めて、徐々にパーツを買い足していくのも一つの方法です。ご自身の予算と、どれくらい本格的に楽しみたいかを考慮して選びましょう。
【2025年版】おすすめNゲージスターターセット徹底比較
ここからは、具体的なおすすめスターターセットをいくつかご紹介します。
TOMIX NゲージベーシックセットSD E5系新幹線「はやぶさ」

- 特徴:
- 車両: JR東日本で活躍する人気のE5系新幹線「はやぶさ」の基本4両セットが付属。美しいフォルムとカラーリングが魅力です。後で増結セットを購入すれば、実車と同じ迫力の10両編成も可能。
- レール: ファイントラックの基本的なオーバルコース。TOMIXならではのリアルな道床が特徴です。
- コントローラー: N-600パワーユニットが付属。シンプルな操作で扱いやすいです。
- その他: リレーラーとフィーダーが付属。
- 新幹線はやぶさが好きなお子様や鉄道ファン。
- 初めてNゲージに触れる方で、まずは人気の車両から始めたい。
- 将来的にTOMIXの豊富なストラクチャーやシステムで拡張したい。
TOMIXのベーシックセットは、車両のバリエーションが豊富で、新幹線は特に人気があります。ファイントラックは、見た目のリアルさだけでなく、ポイントやセンサー類などシステムアップパーツが充実しているため、ステップアップしていく楽しみが大きいのが魅力です。

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E5系新幹線のスターターセットはKATOからも同様に販売されています。
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KATO Nゲージ スターターセット E235系山手線

- 特徴:
- 車両: 東京の顔ともいえるE235系山手線の基本4両セットが付属。後から増結セットを購入すれば、実車と同じ11両編成も可能。細部のマーキングまで精密に再現されています。
- レール: ユニトラックの基本的なオーバルコース(M1セット相当)。R315のカーブで、スムーズに走行できます。
- コントローラー: パワーパックスタンダードSXが付属し、安定した走行が楽しめます。
- その他: リレーラー(車両を線路に乗せやすくする器具)とフィーダーも付属。
- 首都圏にお住まいの方や、日常的に山手線を利用する。
- リアルなレールシステムで始めたい。
- 扱いやすさを重視する。
KATOのスターターセットの中でも特に人気が高く、鉄道模型入門の定番と言える製品です。このE235系山手線は、現代の東京を象徴する車両であり、非常に人気があります。ユニトラックは組み立てが非常に簡単で、お子様でもすぐに遊べます。将来的に増結セットでフル編成を目指したり、V線路セットシリーズでレイアウトを拡張していく楽しみもあります。

KATO Nゲージ スターターセット D51 SL列車
- 特徴:
- 車両: D51 200蒸気機関車と、レトロ調の35系4000番台客車5両のセット。SLならではの迫力と客車の美しいデザインが魅力です。
- レール: ユニトラックの基本的なオーバルコース(M1セット相当)。
- コントローラー: パワーパックスタンダードSXが付属。
- その他: リレーラーとフィーダーが付属。
- 蒸気機関車が好き、ノスタルジックな鉄道風景を楽しみたい。
- 少し大人向けの趣味としてNゲージを始めたい。
蒸気機関車のスターターセットは、独特の雰囲気があり、走らせるだけでなく飾っておくだけでも絵になります。D51 200は実車でも人気の機関車で、その力強い走行をNゲージで手軽に楽しめます。客車も細部まで作り込まれており、満足度の高いセットです。
TOMIX NゲージベーシックセットSD ブルートレイン
- 特徴:
- 車両: EF66形電気機関車と24系25形客車3両のセット。かつて一世を風靡した寝台特急「ブルートレイン」を再現。
- レール: ファイントラックの基本的なオーバルコース。
- コントローラー: N-600パワーユニットが付属。
- その他: リレーラーとフィーダーが付属。
- ブルートレインに憧れや思い出がある。
- 国鉄時代の車両が好き。
- 今はもう走ってない夜行列車の雰囲気を模型で楽しみたい。
年の名列車であるブルートレインは、今なお多くのファンを持つ存在です。このセットは、機関車と客車の組み合わせで、当時の雄姿を手軽に楽しむことができます。別売りの室内灯を組み込めば、夜汽車の雰囲気が一層高まります。TOMIXからは多くのブルートレイン関連車両が製品化されているため、コレクションを広げる楽しみもあります。
TOMIX Nゲージ スターターセット 新幹線923形「ドクターイエロー」

- 特徴:
- 車両: JR東海で活躍していた人気の新幹線923形「ドクターイエロー」の基本4両セットが付属。特徴的な黄色のカラーリングと試験車両独特の外観が魅力です。後で増結セットを購入すれば、実車と同じ迫力の7両編成も可能。
- レール: ファイントラックの基本的なオーバルコース。TOMIXならではのリアルな道床が特徴です。
- コントローラー: N-600パワーユニットが付属。シンプルな操作で扱いやすいです。
- その他: リレーラーとフィーダーが付属。
- ドクターイエローが好きなお子様や鉄道ファン。
- 初めてNゲージに触れる方で、まずは人気の車両から始めたい。
- 将来的にTOMIXの豊富なストラクチャーやシステムで拡張したい。
923形ドクターイエローのJR東海編成は2025年をもって引退して今では実物を見ることはできません。しかし、Nゲージの世界ではいつでも車両を手に取って眺めたり、レールの上を走らせることができます。そこがNゲージならではの最大の魅力です。
こだわりの車両を選びたい人は車両なしのセットもおすすめ
KATOとTOMIXからそれぞれ、車両が付属していないセットも販売されています。スターターセットに付属している車両以外を選びたいという人は、車両なしのセットを購入し、自分の好きな車両を別に購入するという手もあります。代表的な車両なしのセットをいくつかご紹介します。
ここで紹介するKATOの線路セット一覧
ここでは4つのセットを紹介しますが、単線と複線、地上と高架、付属コントローラーの有り無しで違いがあります。
セット名 | レイアウト | 単線 複線 | 地上 高架 | 付属コントローラー |
---|---|---|---|---|
M1 | 小判型 | 単線 | 地上 | パワーパック スタンダードSX |
M2 | 小判型 (待避線付) | 単線 | 地上 | |
V11 | 変形小判型 | 複線 (カント付) | 地上 | 無し |
V13 | 小判型 | 複線 (カント付) | 高架 | 無し |
KATO マスターセット(M1&M2)

- 特徴:
- レール: M1は基本的な小判型、M2はそれに待避線が追加されたレイアウト。
- コントローラー: KATO定番のパワーパックスタンダードSXが付属。
- その他: リレーラーとフィーダーも付属。
- まずは予算を抑えて基本的な小判型のレイアウトから始めてみたい。
- スターターセットにはラインナップされてない地元の車両や思い出の車両を買って走らせてみたい。
KATO V線路セット(V11&V13)
V線路セットにはV1からV16まで様々な種類がありますが、ここでは特に複線レールのV11とV13をご紹介します。

- 特徴:
- レール: V11はカーブレールが追加された変形小判型、V13は全て高架線の小判型のレイアウト。複線レールで、特にカーブレールはカント(車両を傾ける傾斜)がついている。
- コントローラー: 付属していないため、別途ACアダプターと一緒に購入が必要。
- その他: リレーラーとフィーダーが付属。
- 複線で車両どうしがすれ違う臨場感を楽しみたい。
- 近郊路線や新幹線のように、高架線で車両を走らせてみたい(V13の場合)。
ここで紹介するTOMIXの線路セット一覧
ここでは4つのセットを紹介しますが、単線と複線、地上と高架、付属コントローラーの種類で違いがあります。
セット名 | レイアウト | 単線 複線 | 地上 高架 | 付属コントローラー |
---|---|---|---|---|
LT-PC | 小判型 | 単線 | 地上 | パワーユニット N-600 |
NR-PC | 小判型 (待避線付 | 単線 | 地上 | パワーユニット N-DU101-CL |
DX-PC | 高架ループ (待避線付) | 単線 | 地上 +高架 | パワーユニット N-1001-CL |
高架複線 基本セット HA | 小判型 | 複線 | 高架 | 無し |
TOMIX マイプラン(LT-PC)

- 特徴:
- レール: LT-PCは基本的な小判型のレイアウト。
- コントローラー: TOMIXの基本となるパワーユニットN-600が付属。
- その他: リレーラーとフィーダーが付属。
- まずは予算を抑えて基本的な小判型のレイアウトから始めてみたい。
- スターターセットにはラインナップされてない地元の車両や思い出の車両を買って走らせてみたい。
TOMIX マイプラン(NR-PC)

- 特徴:
- レール: 待避線が追加された小判型のレイアウト。
- コントローラー: 実際の運転席にもありそうなレバー式のパワーユニットN-DU101-CLが付属。常点灯システムにも対応。
- その他: リレーラーとフィーダーも付属。
- ポイント切替で2種類の編成を交互に走らせてみたい。
- よりリアルなコントローラーで運転手気分を味わいたい。
TOMIX マイプラン(DX-PC)

- 特徴:
- レール: NR-PCにさらに高架線が追加されたループ状ののレイアウト。
- コントローラー: 常点灯システムに対応したパワーユニットN-1001-CLが付属。
- その他: リレーラーとフィーダーが付属。さらに、待避線に設置する駅舎も付属。
- 列車が高架線の橋で地上の線路をまたいで走る様子を楽しみたい。
- 駅舎を設置して、よりリアルな雰囲気を味わいたい。
高架線基本セット HA

- 特徴:
- レール: 全て複線タイプの高架線の小判型レイアウト。ただし、カーブレールにカント(車両を傾ける傾斜)はついていない。
- コントローラー: 付属していないため、別途購入が必要。
- その他: リレーラーとフィーダーが付属。
- 複線で車両どうしがすれ違う臨場感を楽しみたい。
- 近郊路線や新幹線のように、高架線で車両を走らせてみたい。
スターターセット購入後のステップアップ
スターターセットでNゲージの基本を楽しんだら、次は自分だけの鉄道ワールドを広げていきましょう。
拡張レールセットの導入
- ポイントレール(分岐器)の追加:
- 車両の進行方向を切り替えたり、待避線を作ったりできます。これにより、複数の列車を同時にコントロールしたり、駅での列車交換シーンを再現したりと、運転の楽しみが格段に広がります。
- KATOのレールセット:V1 島式ホーム用待避線電動ポイントセット(品番 20-860)、もしくはV4 対向式ホーム用 行違線 小形電動ポイントセット(品番 20-863)
- TOMIXのレールセット:レールセット待避線セット レールパターンB(品番 91026)
ポイントが増えると配線も少し複雑になりますが、それもまた鉄道模型の醍醐味です。
- 直線・曲線レールの追加:
- レイアウトのサイズを大きくしたり、より変化に富んだコースを作ることができます。S字カーブや勾配など、工夫次第で様々な風景を表現できます。
- KATOのレールセット:V2 立体交差線路セット(品番 20-861)
- TOMIXのレールセット:レールセット立体交差化セット レールパターンC(品番 91027)
単に大きくするだけでなく、高架線を取り入れたり、鉄橋を渡らせたりすることで、よりダイナミックな走行シーンが楽しめます。
- 複線化:
- 単線の線路を2本にすることで、列車のすれ違い運転や追い越し運転がよりスムーズに行えます。
- KATOのレールセット:V6 外側複線用エンドレスセット(品番 20-865)
- TOMIXのレールセット:レールセット複線化すれ違いセット レールパターンD(品番 91028)
複線化をすることで、Nゲージの遊び方の幅が格段に広がります。山手線と京浜東北線、N700S新幹線とドクターイエロー、近鉄ひのとりとしまかぜ、といったように同じ路線の車両を同時に走らせることで、より迫力のある走行シーンが楽しめます。
車両の追加・増結
- 好きな車両のコレクション:
- スターターセット以外の車両を単品やセットで購入し、コレクションを増やしていきます。新幹線、特急、通勤電車、貨物列車など、テーマを決めて集めるのも楽しいでしょう。
KATO、TOMIX以外にもマイクロエースやグリーンマックスといったメーカーが、個性的な車両を多数製品化しています。中古品なども視野に入れると、さらに選択肢が広がります。
- 増結セットでフル編成に:
- スターターセットや基本セットの車両に、別売りの増結セットを追加して、実車通りの長い編成を再現します。
特に新幹線や長距離特急は、フル編成にすると迫力満点です。ただし、編成が長くなると必要なレイアウトスペースも大きくなる点に注意しましょう。


ストラクチャー・ジオラマ製作
- 駅やホームの設置:
- レイアウトに駅舎やホームを置くことで、一気に鉄道らしい風景になります。
KATOの「近郊形ホームDX 島式セット」やTOMIXの各種駅舎製品などがあります。照明付きの製品もあり、夜景も楽しめます。
- 建物や人形の配置:
- 街並みを再現するためにビルや住宅を置いたり、人形(フィギュア)を配置して生活感を演出したりします。
建物は完成品だけでなく、自分で組み立てるキット製品もあります。人形を配置することで、物語性が生まれ、レイアウトに深みが出ます。
Nゲージスターターセットに関するQ&A
初心者の方が抱きやすい疑問にお答えします。
Q1: KATOとTOMIX、結局どっちがいいの?

A1: 一概にどちらが良いとは言えません。
- KATO: レールの扱いやすさや車両の安定した走行性能を重視するならおすすめです。「ユニジョイナー」という独自の接続方式で、確実な通電と簡単な組み立てが魅力です。
- TOMIX: レールの種類の豊富さやシステムの拡張性、車両のラインナップの幅広さを重視するならおすすめです。よりリアルな鉄道模型の世界を追求できます。
まずは両メーカーのカタログを見比べたり、店頭で実物を確認したりして、自分の好みや目指す方向性に合う方を選ぶと良いでしょう。
Q2: 中古のスターターセットってどうなの?

A2: 中古品は安価に入手できる可能性がありますが、注意点もあります。
- メリット:
- 価格: 新品よりも安く購入できる場合が多いです。
- 絶版品: すでに生産終了した貴重なセットが見つかることもあります。
- デメリット:
- 状態: レールや車両、パワーパックに傷や汚れ、動作不良がある可能性があります。特にパワーパックは精密機器なので、動作確認がしっかりされているか確認が必要です。
- 欠品: 本来セットに含まれているはずのパーツが欠けていることもあります。
- 補足: 中古で購入する場合は、信頼できる模型店や、状態について詳細な説明がある出品者から購入することをおすすめします。初心者の方は、最初は新品のスターターセットで基本を学ぶ方が安心です。
Q3: Nゲージを始めるのに、どれくらいのスペースが必要?

A3: スターターセットの基本的なオーバルコースであれば、おおよそ畳1畳の半分(約90cm x 90cm)程度のスペースがあれば設置可能です。具体的には、KATOのM1セットのオーバルは約1336mm × 676mm、TOMIXの基本的なオーバルも同程度のサイズ感です。
もちろん、レールを拡張していくとより広いスペースが必要になります。収納式にしたり、折り畳み式のテーブルを利用したりするなどの工夫で、限られたスペースでも楽しむことができます。
Q4: 子供でもNゲージは楽しめる?対象年齢は?

A4: Nゲージは、一般的に8歳以上を対象としている製品が多いです。(ちなみに、管理人が初めてNゲージに触ったのも小学校4年生の時です。)
- 注意点:
- 細かな部品: 車両やレールには細かな部品があるため、乱暴に扱うと破損する可能性があります。
- 取り扱い: 子供のころはどうしてもスピードを出して走らせがちです。脱線や破損の原因になるため、適度なスピードを心がけるようにしましょう。
- 楽しみ方:
- 保護者の方と一緒に: 最初は保護者の方が一緒に組み立てや操作を手伝ってあげると良いでしょう。自分で列車をコントロールする喜びは、子供にとって大きな魅力です。
- 想像力を育む: 自分で街を作ったり、物語を考えながら列車を走らせたりすることで、子供の想像力や創造力を育む知育玩具としての一面もあります。
新幹線やキャラクターものの車両から入ると、子供も親しみやすいでしょう。
まとめ:お気に入りのスターターセットでNゲージの世界へ!
Nゲージのスターターセットは、鉄道模型の魅力的な世界への入り口です。この記事で紹介した選び方のポイントやおすすめ製品を参考に、あなたにぴったりの一台を見つけてください。
車両を走らせる楽しさ、レイアウトを作り込む喜び、コレクションを充実させる満足感など、Nゲージには無限の楽しみが広がっています。さあ、あなたもスターターセットを手に入れて、夢の鉄道オーナーになりましょう!
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